海で使用後のリールメンテナンス方法を聞いてみました!

naturum_buyer

2018年05月10日 14:00




ソルトで使用後のリールの洗浄方法&メンテナンス方法について、一体どれが正解なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。メンテナンスを怠ると、サビが発生したり、性能低下が起きてしまいますよね。。そこで!リールの専門家!SLPワークス様に実際に聞いてみました!

海での使用後のメンテナンスについて

使用直後の水洗い→簡単なグリスアップは最低限行って欲しいとの事です。今回は分解せずに出来る簡単なメンテナンスを教えて頂きました。長く道具を愛用するために是非トライしてみてください。


使用直後の水洗い方法について

ポイントはこれ!必ず「冷たい」流水で洗い流してください。「ぬるま湯」「お湯」は厳禁です。温かいお湯を掛けてしまうと、内部の必要なグリスが溶け出してしまい、性能の低下に繋がります。スピニング、ベイトリール(電動リール含む)で洗い方のポイントが違いましたので纏めてみました。


スピニングリールの水洗い方法


まず、ドラグをがっちり閉め込み、写真のようにスプールが地面に対して上になるようにセットし水を掛けていきます。その際にハンドルは「回さない」事が重要です。今時のリールは内部に水が入りにくい構造になっており、ハンドルを回すことで内部に水が侵入し、トラブルの原因になってしまうこともあるようです。ドラグを閉め込む理由としても、内部に水を浸入させないためです。ドラグ内部に水が浸入すると、グリスが乳化してしまい、ドラグ性能の低下に繋がるようです。


ベイトリールの水洗い方法

水を掛け、しっかりハンドルを回した方がいいとの事(スピニングは回さない)!ベイトリールは水抜き穴が開いているので、しっかりハンドルを回し、内部の水分を抜き取るのが重要なポイント!

赤い丸部分が水抜き穴です


水洗い後

洗い流した後はウエス等の、やわらかい布で表面の水分をふき取り、風通しのいい場所で「陰干し」してください。直射日光が当たると塗装等の劣化原因になってしまうようなので注意が必要との事です。リールが乾けばグリスアップにチャレンジ!


スピニングリールのグリスアップ

ハンドルノブの付け根にほんの少しだけ注油。毎回マメにメンテナンスをされるようでしたら、オイルでも可。たまにしかメンテナンスしないという方は、持ちのいいグリスがオススメとの事です。





スピニングリールのベール根もとの可動部2か所をグリスアップ!


ベイトリールのグリスアップ

ハンドルノブの付け根はスピニングと同じでOK!

レベルワインダーのウォームシャフト部分はゴミが溜まりやすいので、古いグリスを綿棒などで取り、新しいグリスを塗布しましょう。シャフトの溝にグリスが付いている程度でOK!付けすぎは良くないので、不要な分は綿棒などで取りましょう。


サイドプレートを開け、スプールのエッジ部分と、スプールとボディーの境界線の両サイドの汚れをふき取りましょう。そうすることで、より抵抗が少なくなり、スプールの回転がよりスムーズになり、飛距離や、船でのフォールの性能を維持しやすくなります。ダイワ製リールのサイドプレートを外す時は、クラッチを切ってからサイドプレートを外すのが正しい手順です!

スプールエッジの両サイドの汚れを拭き取りましょう。

ボディフレームとスプールエッジが当たる部分の両サイドも汚れを拭き取りましょう。

スプールの軸の両端の頂点部分のみに極少量のグリスを塗布。こちらも毎回マメにメンテナンスをされるようでしたら、オイルでも可。たまにしかメンテナンスしないという方は、持ちのいいグリスがオススメとの事です。

スプール軸の頂点部分も両サイドに塗布して下さい。




オススメの簡単リールカスタム。ハンドルノブベアリングチューン!

ハンドルノブの内部にあらかじめ取り付けられている、プラスチックカラーをベアリングに交換してみましょう!(上位機種にはあらかじめベアリングが内蔵されている場合があります)。プラスチックカラーは使用とともに摩耗し、回転性能が悪くなってきます。ココをベアリングに変えるだけで!初期性能の維持&耐久性の向上や負荷がかかった時の巻きあげが軽くなります。

取り外し例。赤い丸の物が摩耗したプラスチックカラー。すり減って黒く汚れているのがお分かりでしょうか。


カラーをベアリングに交換♪滑らかな回転フィールに一気に早変わり!

今回取り付けたベアリングはこちら

海での使用がメインになるので、さびにくいCRBBを装着!
海水での使用は、さびにくいCRBBベアリングキット!
淡水のみの使用には、こちらのSUSベアリングキット!



専用工具があるとメンテナンスが楽しくなります♪


プラスドライバー
マイナスドライバー



いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したメンテナンス方法はあくまでも、必要最低限のメンテナンス方法ですが、参考になれば幸いです。リールの性能を最大限維持するためには、定期的にメーカーオーバーホールに出すのが1番です!プロにお任せするのも一つの手ですよ!道具にもこだわると釣りがもっと楽しくなること間違なし!ぜひチャレンジしてください!


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